清潔感ある佐藤信夫コーチ

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 年末恒例の全日本フィギアスケート選手権大会を、わざわざ大阪なみはやドームまで見に行った。
 オリンピックを控え、例年以上の熱戦が展開された。
 とくに競技人口が多い女子シングルの競技は白熱し、見ごたえがあった。
 ところで、佐藤信夫コーチといえば、かつての日本を代表した名スケーターであるが、それ以上に、荒川静香さんや、村主章枝選手、中野友加香里選手、ご自身の娘さんの佐藤由香さんら、数々の名選手を育てた日本のフィギア史に残る名指導者といえよう。
 今回も何名かの選手のコーチとして――指導の現場ではどんなに厳しい方なのかしれないが――非常に静かに、かつあたたかく、競技を見守っている姿がとても印象的だった。
 感心するのはこれだけの名伯楽なのに、決して目立とうとしないところだ。主役はあくまで選手であるということか、実に控えめで、おだやかに場をわきまえているように思え、いつものことながら好感がもてた。
 そして、佐藤コーチは、もちろん、奥さまの久美子コーチが身近におられるということもあろうが(?)、決して女子選手にベタベタしない。これは僕は大切なことだと思う。
 スポーツ指導の現場では、えてして不相当なスキンシップが当然視されたりして、セクハラまがいの行き過ぎた干渉が横行しがちである。実際にセクハラで裁判沙汰になった例も少なくない。
 また、文化がちがうと言ってしまえばそれまでだが、外国人指導者には、日本人の目をはばからない大胆な人も多い。
 その点、佐藤信夫コーチは非常に良識的であり、選手の父兄も安心して子弟の指導を任せられることと思う。そして、師弟の間で本当の信頼関係、つまりは本物の師弟愛をはぐくむことが可能なのではなかろうか。
 佐藤信夫コーチに限らず、つねに第一線に選手を送り込んでいるすぐれた指導者には、きっとそういう資質が必要なのだと思う。
 佐藤コーチの教え子である中野友加里選手は今回惜しくもオリンピック出場を逃したが、小塚崇彦選手は、出場権を獲得した。
 佐藤コーチ、小塚選手の師弟には、バンクーバーでの大いなる活躍を期待したい。

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